IoT関連サービスは、システムと製品と技術の掛け算、即ち、
サービス=システム×製品×技術
として総合的に評価されます。
<製品マーケット>
・インターネットアクセス可能な通信機能を有するスマホやWiFIやBluetooth等の通信モジュールや通信機能付きセンサーが想定されます。
・スマホの価格は、AppleのiPhoneやGoogleのPixel等のハイエンドから低価格まで幅がありますが、基本的には製造原価を低く抑え大量に販売する薄利多売の規模のビジネスとなっています。
・近年、スマホの製造企業は日本企業から中国や韓国の企業にシフトしており、日本企業は売れ筋スマホを製造する海外企業に単価の安い中核デバイスを多量に製造販売するビジネスが主流となっています。
<システムマーケット>
・CPS(Cyber Physical System)が想定されます。
・CPSは、フィジカル空間(Physical Space)のモバイルユーザとサイバー空間(Cyber Space)のAI(Artificial Intelligence:人工知能)とのデータ連携を促進し各種サービスを提供可能にします。
・例えば、フィジカル空間で収集したモバイルユーザのスマホからのセンシング情報は、4Gや5G等の移動体通信システムを介してサイバー空間のクラウドネットワーク上のサーバやストレージにインターネットアクセスします。サーバでビックデータ処理を行い、モバイルユーザのスマホに移動体通信システムを介してニーズにマッチしたサービスを提供します。
・現時点で、インターネットアクセスに関してDocomo, au, SBの国内3大移動通信キャリアのシステムパフォーマンスの差はほとんど無く、顧客への訴求効果の高いサービスの決め手となるキラーアプリの有無が他社との差別化のポイントになっています。
IoTビジネス成功の秘訣について、マーケットインの観点で市場調査した結果、当社の優位性を製品やシステムに求めるのではなく、
・オリジナルなキラーアプリ
・キラーアプリを実現する技術
・競争優位なビジネスモデル
と捉え、独自新サービス創出とIoT基盤技術の研究開発に取組んでいます。
キラーアプリは、下記の検討段階を経て慎重に絞込みます。
<第1段階>:アイデア創出(タマ出し)
・当社独自のプリミティブな開発コンセプトである願望実現アプリケーションがスタート点
・破壊的イノベーションの観点から、過去に囚われない独創的なモバイルユーザ向けサービス案を複数個発案
<第2段階>:Invention
・当社独自技術の導入や新技術の発明の可能性検討
・当社のコアコンピタンスの一つである独自の産学官EPCNを最大限に活用したオープンイノベーション(OI: Open Innovation)の導入可能性検討
<第3段階>:New Business
・各サービス案に対してターゲット市場の絞込みとターゲット市場の潜在的顧客ニーズの的確な把握
・B2C型ビジネスモデルを想定した際のエンドユーザであるコンシューマーの顧客ニーズにマッチしているかを検討
・B2B2C型ビジネスモデルを想定した場合の当社のビジネス連携パートナー企業の存在可能性を検討
<第4段階>:開発ターゲット決定
・ EPCNを活用してエキスパート達の意見を考慮してサービス案を選択
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